うちの子に会ったのは、2010年2月都内の某ペットショップ。
彼は、2009年11月19日生まれのチワワとヨークシャテリアの合いの子。(チワキー、チワヨーキー)
つまりミックス犬です。
私の家族は、全員が動物好きで常に犬か猫のいる暮らしをしています。
散歩が面倒な季節や天気もありますが、家族全員が楽しんでいる方かもしれません。
今、家族が仕事の関係でバラバラに住んでいるので、私は愛犬と一緒に、海外で生活しています。
チワキーのB君は「甘ったれ…その一言に尽きるけど、子供の中では一番かわいい「息子」
我が家に愛犬B君が到着した時、実家と併せて合計3匹の犬がいました。
1匹はマルチーズの13歳、もう一匹は家族が公園で拾ってきた雑種の10歳、そして新入りチワキーのB君は2ヶ月半。
と言っても、いろいろな事情があって、家に連れてくることは出来ずペットショップから自宅に数日きた後は、成田空港に向かって海外へ引越し。
これが愛犬B君の社会生活のスタートでした。
愛犬B君を飼うことになってから海外へ引っ越しするまで、ペットショップにお世話になりっ放しになってしまったんです。
愛犬B君の手続きが終わって連れていけるという直後、自宅で介護の必要な家族がおり、すぐに対応が必要でした。
そして、私の失敗は、犬が飛行機に乗れる、渡航先の国に入れる時期を知らなかったことです。
3種類の注射が終わるまで約5ヶ月まで待つ必要が発生しました。
私にとっては、早く広い部屋遊ばせてあげたかったという思いで、帰国の回数を増やしたりもしたのですが…
子犬の頃は嬉しい時はよく跳ねていた
そんな時知り合っていていた店員さんが、引っ越しまで世話してくださることになって、毎週家族や友人が遊びに行くという感じ。
いつもは限られたスペースに入るので、誰かが合いに行くと、来たことに気付いた時点で「跳ねる!跳ねる!」。
今でもこれは変わりません。
これが2ヶ月半続いてしまいました。
会いに行っては、ドッグキャリーに入れて散歩に連れていったり、シート広げて走らせたり。
予防接種が終わるまでは歩かせることは極力控えてみましたが、やっぱり外は好きなのが様子でわかります。
狭い所に長時間いること、そして長期間いたことの後遺症が心配でした。
なので、一緒に暮らせるようになるまでの3ヶ月近くは、会える時はクタクタに寝そべるまで遊んであげました。
疲れて寝るまで絡んで遊ぶ
チワキーはミックス犬だからかはわからないのですが、マルチーズよりも体格がしっかりして見えました。
遊び方は…まるで子供のようです。
遊び始めて初めの頃は、自分(愛犬B君)が飽きるまで、絡んできます。
ゲージにいつも入って生活しているかなのかは不明ですが、おもちゃよりも人の手で遊びます…ちょっと痛いんですけどね(笑)
遊んであげて、飽きたり疲れたりすると、必ず“足枕”や“膝枕”で寝ます。
友人曰く「甘ったれ」。まるで人間の子供のようです。
初めて会った時からチワキーに「一目ぼれ」か、それとも「相思相愛」か
実は、ペットショップにいたきっかけは、2008年秋から海外赴任が決まり、海外暮らしに飽きたころ…犬はいないし、家族が移動してくるまでは仕事や学校の関係で少し先、そして外食に飽きてホテルから賃貸に移った時のことです。
本当は他の子を連れて行くつもりだったけど・・・
実家にも犬がいるので、一番私に懐いている愛犬を、1匹海外に連れていきたいと言ったのですが…。
12歳を過ぎていたため飛行機はつらいのではないかと犬の引越は却下されました。
実家にいたのはマルチーズとウェスティのミックス犬。
よく人に懐き、いつも家族だれかの隣にいる、そんな真っ白な妖精君です。
もちろん、犬はみんなかわいいですし、いつも連れて歩ける小型犬を見てみよう、買うのは少し先だけど…
マルチーズを探しに行ったペットショップでチワキーに一目惚れ
そんな気持ちで、仕事帰りにペットショップによりました。
当然、マルチーズ狙いです。
当時、実家にいたマルチーズとウェスティのミックス犬は、毛も抜けることが少なく、私には歯向かうことがない本当に賢い妖精君。
ところがそのペットショップには、マルチーズがいなかったんです。
店員さんにお尋ねしたら、「翌週雌のマルチーズが引っ越してくる」とのことでした。
残念にも思いましたが、とりあえず店内の犬を一折拝見することに…。
初めて会ったその時は、どんなふうに思っていたのかはっきり覚えていないんです。
もう夕方を過ぎていて閉店まであと少しという時間帯。
ほとんどの犬が、カーテンを掛けた奥で寝始める時間に、1匹だけカーテンをめくって私の方に寄ってきた犬がいました。
まだ、2ヶ月半のちっちゃな体で、ジャンプして、よじ登るとしているのか、出ようとしているのか…。
店員さんも気づいてくださって「抱っこしてみますか」と声をかけてくださいました。
「抱っこしたら買いたくなっちゃうのでいいです」と断ったんです。
でも、一晩中忘れられなくて、翌日もう一度電話を入れて、ペットショップへ。
腹は決まっていました、「もし、昨日みたいに寄ってきたら、飼おう」と、考えて犬のケースの近くへ寄りました。
同じ店員さんが案内してくださり、跳ねる、跳ねる!待っていたと言わんばかりの歓迎で(笑)周囲の人も笑っているほどです。
「(この犬は)いつもこんな歓迎の仕方しますか」って尋ねたら、近くにいた別のお客さんが答えてくださって、「私は無視されましたよ(笑)」…こんなの見たら、決まりますよね。
すぐに出してもらいました。
やっぱり決め手は、「甘えん坊」、頼られている感が嬉しい
毛が伸びて、少しぼさぼさ気味。
ミニチュアダックスやトイプードルに人気が集まる近年では、チワキーは少し珍しいとも言われました。
とはいえ、自分を頼ってくれる愛犬が、これほどかわいい!というのは、犬好きな人の醍醐味ですよね。
「私と犬の10の約束」を読んで(原作しか読んでないんです、号泣しそうで映画やテレビは見れない…)、やっぱり一番感じるのは、「一緒にいること」と「話しかけてあげること」。
家族には、誰との会話が一番多いかと責め?!られます(笑)きっとこんな経験されている方も、少なくないはずと私自身に言いかけています。
生後5ヶ月で海外へ~飛行機で長距離移動
愛犬B君が、海外へ移転したのは、生まれてからその年の4月。
桜が散りかけるのを見ながら、空港へ向かいました。
動物病院で、パスポート代わりのマイクロチップを入れてもらい、数日後に出発。
お世話になったペットショップや友人宅も回った翌日でした。
空港で、検疫経由で飛行機に乗せるまで不安はありましたけど、空港職員の方も親切に対応してくださいました。
指定された大きさのキャリーに入れて引き渡した時、いきなり“キャンキャン”泣き出して…しんどいですね、あの声聞くと。
そのまま座席に乗せてくださいって言いたいぐらいです。
本当に甘えん坊なんですね。
いつまでたっても甘えん坊
その後、移転先の生活が始まっても甘えん坊なのは変わりません。
食事の時も、8ヶ月ぐらいまででしょうか、隣りにいるか見えていないと食べないことが、一番悩みました。
出張や会合でいないときは、必ずというほど残っています。
私がいないときは友人が餌やりに来てくれんですが、友人でもダメ。
出張も減らしてしまいました(苦笑)
1日の食事を2回に分けてあげていましたので、朝食と夕食は同じ時間に食べるのが、我が家のスタイルです。
私はテーブル、愛犬B君はテーブルが見える位置で、少しずつひとり(一匹)で食べることにも、慣れてみたいです。
今では、外部の人がドア付近に立てば、唸るか吠えるかして教えてくれる、“騎士(ないと)”になった甘えん坊君。
幼い頃、パピー時代から「甘えん坊」な性格は、ほとんど変わりません。
でも成長と共に、今までの我が家にいた愛犬たちとは違う、個性溢れた性格です。
その後のチワキーの成長 ~体は「少し大きくなっても」性格は「甘えん坊のまま」~
2009年11月19日生まれのチワワとヨークシャテリアの合いの子、チワキーが愛犬。生まれて5ヶ月過ぎた時、チワキーも私たちの住む海外に移転しました。
つまり今は、日本で生まれたのですが海外で生活しているというのが、愛犬B君のライフスタイルです。
海外生活開始から7年目突入~
今年の11月が来れば7歳になるB君は、海外生活丸6年が過ぎました。
海外でも生活しているため、日本のICチップと海外で登録したIDナンバーのマイクロチップを持っています。
簡単に言えば、パスポートのようなものです。
決して犬にとって環境が良いというわけではないかもしれませんが、飼い主から見ると変わらず生活を楽しんでくれているみたいにも感じます。
私たちの場合、引っ越しや進級・進学・就職などで、環境に合わせて変化することがあると言いますよね。
愛犬はどうなのか心配でしたが、あっという間に6年が過ぎました。
その間に数回引っ越しもあって、愛犬も住む場所が何度か変わりましたが、それなりに一緒に楽しんでいます。
そして、引っ越しの度に愛犬が苦手とするものが何か、好みがなにかもわかってきました。
性格はパピー時代と変わらず、大好物は肉と野菜
海外への移転だったので、1歳までは日本で購入したドッグフードを持っていきました。
同じメーカーのドッグフードが買えることがわかって、その後は香港で購入していました。
少し運動量は少ないほうですので、一日の分量の目安になるものから増えないようにして、それを朝晩に分けてあげています。
なんと、時間もほぼ決まっていて、しっかり腹時計が機能している感じです。
朝は8時、夕方は6時、出勤前と帰宅してすぐという感じの時間帯です。
ほとんど毎日、餌は一気に食べます。
大発見になったのは、愛犬B君はかなりのベジタリアンというより「ベジタリ犬」。
野菜が大好きなんですね。
犬が草を食べる時は、胃がむかむかしている時と思い込んでいたので、好んで大好物の野菜を食べるのには少し驚きました。
まず好きなのはキャベツ。それから、さつまいも、にんじん・白菜、そしてなんといっても驚いたのは、犬の健康にいいのかどうかはわかりませんが「苦瓜」。
テラス付きの家に引越した時に植えていた「苦瓜」の、特に“葉”をよく食べてくれました(苦笑)日差し除けにしていたのですが、「苦瓜」の下部の方についている“葉”という葉っぱは丸坊主になってしまうぐらい。
食べるのに飽きる?!と、ただちぎって散らかし始めます。
窓を開けてテラスにと部屋の出入りを自由にできるようにしてあげると、静かにしているのは①葉っぱを食べている時か、日向ぼっこで昼寝している時。
その後吐き出すこともなかったのですが、やはり気になって食べるのを注意すると、野菜かごを荒らすようになってしまい(笑)、その年は注意するのをやめました。
食事よりも散歩が好きなのは、小さい頃から変わらない
愛犬の食事の時間は、変わらず朝晩の2回ですが、食事を用意しても外出しそうな雰囲気を出すと、餌に口もつけません(笑) なので、必ず食事の前後には、リードを見せたりしないようにしていますし、かばんや袋は見せないように注意しています(苦笑) とにかく散歩が好きです。
2歳になったころでしょうか…出張が増えてきていたので、引越しを考えてテラスの付いている部屋を借りました。
B君にとっても、大正解!散歩に行けない時は、テラスでボール投げして遊べるだけでかなり満足度があったみたいです。
ボール投げは30分ぐらいしますが、終わった後はクッションに体を半分乗せて、寄り添うようにして寝るのが日課です。
今住んでいるのは、アジアの中の香港で、比較的中心部に近い地域に住んでいます。
高層ビルやマンションばかりのところに住宅があり、G/F(グランドフロア)の日本でいう1階部分には、レストランなどの飲食店やマーケットが並ぶようなところです。
ですから、道路はあまりきれいとは言えないので、途中まで抱えて連れて行って、散歩が始まります。
1年目にならない頃の散歩は、犬の入れる公園が少ないため、裏山に近いような少し坂のある所に2日に1度ぐらい行っていました。
道路を歩く時はもちろんリードを付けますが、裏山に入って車が通らなくなると、リードを外します。それでも必ずついてきてくれます。
1日のサイクルは健康的な人と同じ起床は朝7時、就寝は午後9時
他のご家庭の愛犬たちが、どんなふうに毎日のサイクルが決まっているのかはわからないのですが、我が家は決まっています。
起きるのは朝7時、寝るのは夜9時です。夜8時30分過ぎると、ボールを持ってきます。
つまり「遊んで~」と言っているんです。そのあと10分ぐらいマッサージをします。
それが日課になっています。
私たち家族の誰かの仕事が、日中在宅の時もあるのですか、日中は遊んでもらえないと分かっているようです。
必ず私たちが見える場所で寝るのですが、キッチンやリビングでも見えなくなると、クッションをもってきて寝ます。
寝るだけなら見えなくてもと思うのですが…本心が聞いてみたいです。
性格は?と聞かれたら、犬が苦手~噛まれたことでトラウマに…
移転して3年目、散歩に出かけようとしたとき、道路際で散歩していた1匹のミニチュアシュナウザーが寄ってきました。
遊ぼう~という雰囲気だったのですが、愛犬B君は完全に警戒し、しっぽを丸め下がり始めました。
「抱っこして」と言わんばかりに、足に絡みついてきたので、抱き上げようとした途端…そのミニチュアシュナウザーがとびかかってきました。
右後ろ足を“がぶっ”と噛みつかれ、出血はしなかったもの、キャンキャン泣き始めて近辺が大騒ぎになってしまう事態に。す
ぐに収まったのですが、やはりそれから犬が苦手になりました。
それからの散歩は少し大変でした。
犬を見れば動かなくなり、袋が風でなびくだけでも犬と勘違いしているのか、歩くのが止まります。
散歩に行っても、半分は抱えて歩いている感じでした。
泳げたのに海も嫌い…海沿いを歩く時は壁側を歩きます
友人に誘われて、ドッグスイミングにも行ってみましたが、泳げるけど「水」は苦手みたいです。
散歩の時、海沿いを歩くこともありますし、島に行ってのんびりすることもあります。
そんな時は、いつも自ら離れて、海から離れて歩いています(笑)
シャンプーは毎週1回しますが、気持ち良いらしく喜んでいるので、水が嫌いというより、海が嫌いなのかもしれません。
乗り物は苦手、特にフェリーが嫌い
たぶん、プールに行った時のトラウマ…のせいだと思いますが、フェリーは苦手です。
犬を連れて行ける島がいくつかあるのですが、そういうところには、フェリーで行かなければいけません。
初めのうちは、とにかくしがみついていました。
だんだん慣れてきたのか、キャリーバックから出してもしがみつくことはなくなりましたが、やはり静かにしています。
香港で私たち家族が車を運転しないので、タクシーやミニバス(15人乗りぐらい)の乗り物に乗って、犬が入れるところに連れていきます。
観光地のようなところもあれば、山の上にあるドッグランだったり、いろいろあります。
でも、窓を開けてもらえるとは限らず乗り物酔いするので、車に乗らずに済むところを選んでいます。
最近は歩いて行ける自宅から割と近いドッグパークに行くことが多くなりました。
甘えん坊なのも、好きなものも、苦手なもの「小さい時から同じ」
性格は甘えん坊で変わりませんし、散歩が大好きなことも野菜が好きなことも、パピー時代から変わりません。
シャンプーの時は、バスルームの前で待ってます(笑)これもどこに引越しても、小さい時から同じです。
噛まれてしまったトラウマや (泳げたけど)苦手になったプールの思い出も、周囲からすると「ヘタレ犬」!に見えるかもしれません。
それでも、しがみついてくる様子もかわいいですし、家の中でもクッションを持ち歩いて家族を見ながら寝る姿もとてもかわいい。家族全員、B君との散歩が大好きです。
本当に家族を愛してくれる我が家の愛犬、B君はまもなく7歳になります。
(ライター:Mimo)