マルプーの飼い方自体は、トイプードルの飼い方とほぼ変わりません。
「マルプー」というのは、「マルチーズ」と「トイプードル」のMIX犬です。
犬種として確立されていないので、雑種と言えば雑種なんですが、親が「トイプードル」と「マルチーズ」というところまでは分かっていますので、普通の雑種よりも素性ははっきりしています。
来年から3~4年の間一人暮らしをする事になり、仕事も基本的には毎日家でやる予定ですので、人生初の犬を飼う事にしました。
もともと動物は大好きで、子供の頃からウサギや猫などは飼っていた事があるのですが、今までは嫁の理解が得られなかった事、仕事が出張や転勤が多い普通のサラリーマンだった為、犬の世話をする時間が限られていた事などが理由で犬を飼う事は夢のまた夢でした。
ところが運命のイタズラか、娘の学校の都合やその他諸々の事情が重なって、なんと人生初の犬を飼える環境になりました。
室内犬で毛が抜けない事が条件
私は基本的には動物は何でもOKなのですが、将来的な事も考えて、「なるべく毛が抜けない室内犬」という条件で犬種を絞りました。
室内犬で毛が抜けにくいランキングNo.1は巻き毛の「トイプードル」です。
その他にも「トイプードル」は人懐っこくて活発、愛嬌があるなどの特徴があり、とても人気がある犬種です。
物凄くメジャーで、ブリーダーやペットショップでもたくさん見かける事が出来ますので、ブリーダーから購入するかペットショップから購入するかはともかくとして、どんな感じの子犬がいるのか近くの大型のペットショップを数軒はしごして見学してみました。
同じトイプードルでも気性は様々
大体20頭くらいのトイプードルの仔犬をみて回りましたが、同じ犬種でも気性は様々で、もの凄く愛嬌があって活発な子から、トイプードルとは思えないくらい大人しい子まで、千差万別です。
中にはケージの隙間から手を舐めるばかりでないく、洋服の袖を噛んで引っ張ろうとする子までいました。
もともと活発なトイプードルですが、あまりに活発過ぎてもしつけで大変な思いをしそうな気がしたので。なるべく大人しめの子を探すことにしました。
トイプードルは脚が弱点
どんな犬でもそうですが、自然界の法則に逆らって人間の手によって遺伝子をコントロールされて来た弊害で、犬種特有の病気があります。
「トイプードル」の場合は、「パテラ 膝蓋骨脱臼」といって後ろ足の膝のお皿が外れてしまうという病気が多く、一説によると「トイプードル」の約50%は、この「パテラ 膝蓋骨脱臼」のキャリアだという話ですし、ネットで実際に「トイプードル」を飼っている人の声などを調べてみると、やはりこの「パテラ 膝蓋骨脱臼」に掛かる確率と医療費が半端ないという意見が目につきます。
特定の病気は純血種の宿命と言われれば仕方ないのかも知れませんが、私の場合は毛が抜けにくければ純血種でなくてもOKで、むしろ体が強ければMIX犬の方が良いと考えていましたので、毛の抜けにくさNo.1の「トイプードル」×No.6の「マルチーズ」の「マルプー」を探す事にしました。
「マルプー」もほとんど毛が抜けないとの事です。
マルチーズが掛かりやすい病気
マルチーズで掛かると危険な大きな病気は「緑内障」です。
「緑内障」は、眼圧(眼球の内部の圧力)が高くなることによって視覚障害を起こし、最悪の場合は失明を引き起こす事もある病気ですが、マルチーズはこの「緑内障」に掛かり易いという特徴があります。
まあ、人間の場合でも父母の遺伝子がかけ離れていた方が頑丈な子供が生まれ易いというのは、私自身が身をもって実証しています。(父は病気がちな縄文人×母は病気がちな弥生人=頑丈なハイブリッドの私)
MIXの場合、血統書が不要な為血統の悪い父母の血を引く事で体が弱い子が生まれる確率が高くなるという意見もあるようですが、私の場合はハイブリッドのパワーを信じます。
なにせ、私の父と母は血縁的にお互い体が弱く、病院で知り合って結婚しています。
父は入院中の虚弱な叔母の見舞いに病院に行った際に、同じく虚弱で学生時代から入退院を繰り返していた母と知り合って結婚しています。
父も同様に体は弱く、叔母同様に若くして他界していますので、東北虚弱×九州虚弱=頑強ハイブリッドというのが、私の出自です。
というわけで、実体験から遺伝子の多様性の強さを感じている私としては、健康面でにMIX犬の底時からを信じてみる事にしました。
マルプー1本で考えた時に、ちょうど良い仔が見つかった
「マルプー」1本に絞った事で、一気に選択肢の幅が狭まり、距離的に近いブリーダー案件はゼロ、ネットで調べた感じでは、一番近いペットショップに雄と雌が各1頭ずつ展示されている事になっていました。
雄の方はマルチーズ寄りのクリーム、雌の方がトイプードル寄りの茶色でしたが、お行儀が良さそうでほとんど見た目が純血のトイプードルと見分けがつかない、女の子の「マルプー」を連れて帰る事にしました。
まるでぬいぐるみのようですね。
家に連れて帰ってきたら、リラックスしておおはしゃぎ
今後のしつけや、ワンコのストレスの事を考えるとケージやトイレシートが必要でしたので、ネットで「ケージ」「クッション」「トイレマット」「ペットボトルホルダー」「餌皿」の5点セットを購入しました。
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特に内側がえぐられた形になったクッションが気に入ったようで、初日からケージの中でかなりリラックスしている様子です。
ケージは私の仕事部屋兼、寝室においていますが、部屋も気に入ってくれたようで、いきなり走り回って私のスリッパと格闘を始めました。
ペットショップにいた時は随分お行儀が良い感じの子だったのですが、慣れると仔犬の血が騒ぐようです。
興奮するとやたらと甘噛みしてきます。
というより、目に映るものをとりあえず全部噛んでみるという感覚なのでしょうか?
兄弟と一緒に飼育されている仔犬は、お互いじゃれ合いながら噛む強さの調整や、社会性を身に付けると言います。
甘噛みの感覚をしっかり身に付けられないと、成犬になってから人を強く噛んだり、他の犬と遊ぶ事が出来なくなるそうですので、一緒に遊びながら噛む強さを学ばせていきたいと思います。
(ライター:マルコ)