犬のしつけで大切な社会性は飼い主次第で大きく変わる

犬のしつけ理論

犬とお散歩をしていると、同じように犬と散歩をしている人を見かけますが、飼い主によっては、こちらに気が付いた瞬間に踵を返して遠ざかっていく人や、こちらの犬と接触させないように抱っこして去って行ってしまう人が多いのには、驚きと共に残念な思いでいっぱいになります。

全く他の犬と接触をさせないようにして、はたして犬は幸せでしょうか?

今回は犬の社会性について考えてみました。

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友好的な犬に育てるには

うちの犬も決して吠えない犬ではありませんが、吠えるのは自宅でいるときに誰かが近づいてきて自分のテリトリーを守ろうとしているときです。

自分の存在を相手に伝え、「それ以上入るな」と知らせているような感じです。

散歩中などは他の犬に吠えられてもいつも無視を決め込んでいます。

実際にうちの犬は友好的で、他の犬に対しての警戒心や攻撃性は低いようですが、このような犬になったのも、子犬のころから隣近所の多くの犬と接触していたからだと思います。

両隣の犬はうちの犬の3倍以上はあるくらいの大型犬がいましたし、フェンスを隔て鼻先をつき合わせて交流していました。

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友達が小型犬を連れて遊びに来ることも多く、あらゆる種類の犬とじゃれ合って遊んでおりました。

また、近所には小さな子供も多く、うちの犬はこの辺では珍しいこともあり幼稚園や小学校低学年の子供達が頻繁に「おばちゃん、犬と遊ばせて…」とやってきては庭で追いかけっこなどをして遊んでおりました。

ある日、2歳くらいの子供がうちの犬の鼻の穴に、小さな細い自分の人差し指を突っ込んでいましたが、何とうちの犬は嫌がらず、されるがままにしておりました。

そんなこともあって、私自身「うちの犬は子供には絶対に噛まない」という確固とした信頼をおいています。

自分の愛犬を全面的に信頼できるということは、飼い主冥利に尽きます。

このような私の経験からも、犬は子犬のうちから他の多くの犬や子供と接触させてやることが、社会性を身に付けることにおいて、大切なことだと思います。

恐怖心の強い犬は常にストレスを抱えている

子供の頃を思い返してみると、恐怖心でいっぱいでした。

見知らぬ人が怖い、訳の分らない虫が怖い、暗闇が怖い、一人で留守番をしているのも怖いなど…。

しかし人間はだんだん人を知り、物事を知り、社会を知ることで恐怖心は消えていき、落ち着いて暮らせるようになります。

人間ですら、このように恐怖心があるのですから、犬もまた同じだと思うのです。

犬を社会から隔絶し、自宅に閉じ込めたような状態のままだと一生この恐怖心は消えません。

未知のものが怖いのは当たり前なのです。

その結果、常に恐怖心を抱え興奮状態になっているため、すぐにパニックを起こしけたたましく吠えたり、触ろうとする人を噛んでしまう犬になってしまうのです。

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愛犬がいつもストレスを抱えているような状態だということを、気付かない飼い主が多いと思うのですが、今一度、愛犬のことを第三者的な視線で見てあげて欲しいと思います。

無駄吠えが多くないか、興奮しやすいか、ビクビクしている様子はないかなど…。

もし当てはまるようなことがあったら、少しづつ恐怖心を取り除くように心がけてあげてください。

犬は子育てと同じと言ったら言い過ぎかもしれませんが、子供に社会性を持たせるために親が努力することと同じように、犬にも社会性を身に付けさせるのは大切なことです。

ストレスの溜まった犬を飼っていると飼い主までストレスが溜まってしまいます。

愛犬は大切な家族。無用なストレスはできるだけ取り除いてあげてくださいね。

落ち着きのある安定した犬との生活は、ストレスフリーでお互いに幸せそのものです。

こういう私も常に幸せを実感し、愛犬達にいつも「ありがとう!」と感謝しています。

(ライター:くぅ)

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