「鉄は熱いうちに…」という諺があるように、犬を飼う場合でも子犬の頃から何事も習慣付けることが大切です。
しかし子犬のことですから、なかなか思うように躾をしたり習慣にすることは難しいものですね。
子犬が喜んで従ってくれるようにするためには少しコツが必要です。
子犬の頃から習慣付けることで、犬にとっては健康的に、また飼い主にとっても後々の世話がしやすくなる方法をお教えします。
スキンシップでどこを触られても嫌がらない犬にする
犬は子犬の頃から飼い主とのスキンシップはとても大切です。
人とのスキンシップが多いほど、犬は人間が大好きになります。
人と信頼関係を築き「噛まない犬」にするためにもしっかりスキンシップをしてあげてくださいね。
スキンシップの方法は、ただ抱っこをするだけとか頭を撫でてやるだけでは不十分です。
犬の身体のどこを触っても嫌がらないようにするために、子犬のときから優しく色々な身体の部分に触れておきましょう。
普通の犬は身体の先端の部分を触られるのを嫌がります。
手足の先、尻尾の先や鼻先といった部分ですが、こんな部分も犬が嫌がらない程度に優しく触れておきましょう。
犬は一度嫌だと思ったり痛いと思ったら、その記憶が長く残り二度と触れさせないようになります。
なので「触られるのは気持の良いものだ」という記憶を残すようにします。
手の先を優しく撫でる、鼻の上を撫でる、尻尾も優しく触りながら、犬が触られると気持の良い部分も一緒にマッサージします。
耳の後ろやお腹、お尻などもマッサージされると喜びます。
こうして身体のどの部分に触られても平気な習慣を付けておくと、病院に行ったときもあまり嫌がらず落ち着いて身体を触らせる犬になります。
犬の爪を切ったり、グルーミングもしやすくなりますよ。
歯磨きの習慣を付ける
子犬の頃から歯磨きの習慣も付けておきましょう。
犬は虫歯にはなり難いと言われていますが、成犬になると歯石が付着し、酷い口臭のする犬がいます。
犬の歯周病も多く、歯が抜けてしまう場合もあります。
日頃からケアをすることで歯石の付着を防ぎ、高齢犬になっても丈夫な歯があると健康にも繋がり、長生きができます。
子犬の頃は飼い主の指に濡らしたガーゼを巻いて犬の口に入れ、歯と歯茎をマッサージしてやりましょう。
最初は短時間でいいのです。
犬の口を大きく開けさせる必要はありません。
犬の左右の唇を少し上に上げただけで指が入ります。左右に2~3回キュキュっと擦ってやればOKです。
犬の口に指を入れる習慣を付けておくと、犬が病気をしたときに薬なども飲ませやすくなります。
少し慣れてくれば、犬用歯ブラシや歯磨きを使ってもいいですが、無理に使う必要はありません。
ずっと飼い主の指のままでもいいですよ。
痛いブラッシングはNG!優しく気持のいいブラッシングを
犬が嫌がることのひとつがブラッシングです。
なぜ嫌がるかというと痛いからです。
最初に痛い思いをさせるとブラシを持っただけでも逃げていきます。
絡まった毛をほぐすということは最初は考えず、犬が気持の良いブラッシングをしてあげてください。
絡まった毛はハサミで切ればいいのです。
優しくそっと、ゆったりとしたリズムでブラシを使ってくださいね。
ブラッシングの時間も最初は短く、慣れてくると少し時間をかけるようにします。
ブラッシングは犬の毛の汚れを取り清潔に保つことと、ブラッシングによるマッサージ効果もあり、犬の健康の為にも必要です。
是非ブラッシングの好きな犬にしてあげてくださいね。
子犬は真っ白なキャンパスのようなもの。飼い主の気持ちしだいでどんな犬にもなってしまいます。
子犬にとって必要な、飼い主の優しい愛情とスキンシップで、優しく素直で、手の掛からない犬に育ててあげましょう。
(ライター:くぅ)