子犬を飼う場合は色々な事に注意する必要があります。
まずはウイルス感染を防ぐためのワクチン、お散歩をする場合にはマダニなどへの注意、また子犬特有の習性なども知っておくと安心です。
子犬の時期だからこそ、注意したい事柄をご紹介します。
ワクチン接種3回完了までは、お散歩なし
ペットショップで子犬を購入する場合はほとんどは1度目のワクチン接種は終えています。
生後50~60日くらいで親から離され子犬として販売されるようになりますが、母親の抗体が切れる42日~60日の間に一度目のワクチンを接種しなければならないからです。
しかし一般家庭で生まれた子犬を引き取る場合には、ワクチン接種の有無を聞いて、一度も摂取されていなければ1度目の接種から始めなければなりません。
その後1ヶ月置きに2回目と3回目の接種を受けます。
ワクチンは希釈したウイルスを皮膚に注射し一時的に感染させることで免疫を作るというものです。
子犬の体調を見てお腹を壊しているようなときは避けましょう。
またワクチンの接種後もなるべく安静にさせ、子犬の様子に変化があるようならすぐに病院に連れて行く必要があります。
稀にですがワクチン接種で命にかかわるような状態に陥る犬の報告もされています。
3回目の接種を終え、子犬の体調に変化がなければいよいよお散歩のデビューとなります。
それまでは家の庭などで遊ばす程度ならいいですが、本格的なお散歩は控えましょう。
散歩で注意したいこと
お散歩で一番に注意したいことは、マダニです。
マダニは公園の草むらの葉の裏側などに潜んでいて、通りかかったペットや人間に飛び付き、宿主を捕らえます。
人間でもマダニが保持しているウィルス感染から死んでしまうことがあるくらいですから注意が必要です。
なるべく草むらなどに入らないようにしましょう。
公園でリードなしに歩かせると犬はその習性から草むらに入ってしまいます。
いつもリードは付けて飼い主が散歩のコントロールをしてくださいね。
また、犬は電信柱や塀などのおしっこの匂いを嗅ぐことで周りにいる他の犬の情報を知り、自分の存在も相手に知らせるという行為をします。これがマーキングという犬にとっての情報伝達手段です。
特に雄に多い行為ですが雌でもします。
匂いを嗅ぐだけにとどまらず、ときには他の犬がおしっこをした電信柱や塀などを舐めてしまうこともあるので注意しましょう。
また子犬よっては自分の便や他の犬や猫の便を食べることもあるので、道路に落ちている物には注意しておきましょう。
子犬は何でも口に入れ飲み込む癖がある
家庭内でも子犬は何をするか分りません。ケージから出して遊ばせるときにはできるだけ目を離さないようにしましょう。
自宅の庭でも安心はできません。
小さな小石を口の中に入れてくちゅくちゅ噛んだりすることもあり、間違って飲み込んでしまったら大変です。
実際に庭でバーベキューしたときの鉄板の油を庭の小石の上こぼしてしまって、肉の脂の付いた小さな小石を食べてしまった犬や、焼き鳥の串をそのまま飲み込んでしまった犬もいます。
どちらの場合も大手術が必要です。
また部屋の中でもストッキングを飲み込んでしまった犬や、風呂場に置いていたチューブ入り洗顔フォームを噛んで、洗顔フォームを半分ほど食べてしまった犬もいるのですよ。
そんな場合もすぐに病院に行き、大量の水を飲ませ吐き出させます。
犬にとっても大変苦しいので、そんなことにならないように飼い主がしっかり注意しておきましょう。
犬は生後1年くらいまでは、本当に好奇心が旺盛で何をするか分りません。
飼い主の不注意による事故などは、なるべく避けたいものですよね。
子犬を部屋で遊ばせる場合には、床に犬が興味を持ちそうな物や危ない物が無いかを確認し、細心の注意を払ってあげてくださいね。
(ライター:くぅ)